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Channel: 「わが子は実験台!?」アドラーの勇気づけ子育てレポート&冒険できる子を育てるアドベンチャー★栃木県宇都宮市簗瀬
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【勇気づけ】迷子の時こそいつも通りに

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【勇気づけの子育て】

 

水族館で3歳の息子が迷子になりました。

 

そんな時こそ、焦らず、怒らず、いつも通りに対応です。

 

 

 

久しぶりの更新になりました。

 

今年の夏は、アメリカのパパの実家へ家族そろって里帰り。

 

いつもと違う場所、違う人に囲まれて、貴重な体験盛りだくさんです。

 

 

 

いとこファミリーと水族館に行った時の事。

 

息子はいとこのお姉ちゃん二人とすっかり仲良くなりました。

 

20170816_205340.jpg

 

小さな水槽がいくつも並んでる狭い通路では、

 

いとこのお姉ちゃんと一緒に

 

遊びながら水槽を見て歩いていました。

 

娘を抱いた主人と私は、通路の反対側の水槽を見ながらおしゃべり。

 

1~2分経った頃、次の場所へ移動しようと振り返ると、

 

それぞれ楽しむお姉ちゃんが二人、

 

そして息子の姿が見当たりません。

 

軽く近くを探してみますが見つかりません。

 

はい、迷子ですね。

 

 

 

 

主人と私、義姉の3人で3方向を探す事に。

 

探し始めるとき、主人に一言だけ伝えました。

 

私「見つけても、怒らないでね。後でゆっくりお話ししよう。」

 

この状況で怒るのは絶対NG。

 

 

 

 

数分後・・・

 

 

泣きながら、スタッフさんと話をする息子を義姉が見つけてくれました。

 

「お母さーん」と言いながら泣いていた息子を、

 

親切な方がスタッフさんの所は連れて行ってくれたそうです。

 

そして、泣きべそをかきながら、私の所へ戻ってきました。

 

 

 

 

こんな時こそ、学んだ事を最大限に生かして、

 

息子の気持ちを汲みながらお話です。

 

まずは共感。

 

息子が「話をしたい」って思えるように、息子の気持ちの代弁です。

 

私「ずいぶん悲しそうだね。」

 

息子「うん」

 

私「お父さんとお母さんが見つからなくて不安になったの?」

 

息子「うん」

 

私「見つけても見つからなくて寂しくなっちゃったのかな?」

 

息子「うん」

 

私「そっか、教えてくれてありがとう。お母さんも、

カイが見えなくなって不安になったよ。

でも、また会えたから今はすごく嬉しいよ。

戻ってきてくれてありがとう。」

 

息子「うん」

 

息子から話したがらないので、無理に話を聞き出そうとはしません。

 

息子の気持ちが穏やかな時にチャンスを見て聞いてみようと思います。

 

 

 

この状況で怒るのは絶対NG。

 

迷子は、わざとやった不適切な行動ではなく、経験や判断力が未熟な為に起こった失敗です。

 

失敗を咎められるとやる気をなくします。

 

やる気がなくなると、自分で決定して行動をする自主性が育ちません。

 

失敗は咎めるのではなく、「次どうやって失敗しないようにするか」を学ぶチャンスです。

 

 

 

 

その後、目の前でやっていたペリカンのショーを見たいというので見ました。

IMG_20170816_233300684.jpg

いつものはしゃぐ様子は無く、少し凹んだ様子でショーを見終わると、

 

息子が迷子の時の様子を話し出しました。

 

息子「あのね、お店の人がね、『名前は?』って聞いて、

僕が『カイ』って答えたの。 あと、『何歳?』って聞いて、

僕が『3さい』って言って、『お母さんの名前は?』って聞いたから、

『みわこ』って答えたの。 魚見るの終わったら、お母さん居なくて、

歩いて探したの。『お母さーん、お母さーん、ウェーン』って

言いながら歩いたの。」

 

時系列はめちゃくちゃですが、迷子になってからの事を

自分から詳細に話してくれました。

 

息子が話したいと思うタイミングまで待って良かったです。

 

私「そっか、お店の人の質問に答えられたんだね。そして泣きながら歩いて探したんだ。教えてくれてありがとう。」

 

この会話をするうちに元気が出たようで、

またいつもの様子で楽しそうに遊んでいました。

 

 

 

 

帰り道、主人と私は再発防止について話し合いです。

 

迷子は行方不明や誘拐など、取り返しのつかない

事件・事故につながる可能性があるので、

「迷子になったらこうしてほしい」と、息子に提案をする事にしました。

 

出来るだけシンプルに、わかりやすく、2つのステップを決めました。

 

そして、おばあちゃん家に到着して、テレビを見終わってリラックスをしてる時に話を持ち出しました。

 

私「カイ、今日お父さんとお母さんが見つからないの不安だったでしょ。

早く見つける方法があるんだけど、聞いてくれるかな?」

 

息子「うん」

 

私「見つからなかったら、動かないで『お父さーん、お母さーん』って言ってほしいの。遠くに行くと分からなくなっちゃうから。」

 

息子「うん、お父さーん、お母さーん、ね。」

 

私「それでも見つからなかったら、子どもと一緒にいる人か、お店の人に『お母さんいないの。助けてください』って言って欲しいんだ。出来そうかな?」

 

息子「うん、お母さんいませーん、たすけてー」

 

子どもと一緒にいる人っていうのは、不審者に声をかけないようにするって事で伝えました。

 

この後何回か、一緒に声をかける練習をしました。

 

頭で分かっていても経験の無い事は出来ないので、「こんな事を?」って思っても練習する事をオススメします。

 

 

 

 

この迷子の経験から、息子の考える力と行動力が育っている事を嬉しく思いました。

 

一つ目に、迷子になった時、その場に立ち尽くし泣くのではなく、声を出して探し回るという行動をとった事。

 

二つ目に、泣きながらもスタッフさんの質問に答えた事。感情に飲み込まれず、自分に出来ることをしたという事。

 

勇気づけの子育てには即効性はありませんが、着実に心が育っているようです。

 

無いに越したことはない迷子ですが、予想外の状況下で判断・行動が出来る息子を心から尊敬した日でした。

 

 

 

 
 

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