【勇気づけの子育て】
勇気づけの子育てでは、子どもを「信頼」し、見守ります
似た言葉に「信用」がありますが、この違い、分かりますか
「信用」とは裏付けや根拠があって、初めて信じる事を言います。
英語で言うと「クレジット」
クレジットカードは、あなたにお金が返せる裏付けがあるからお金を貸してくれるんですよね
逆に、「信頼」とは、裏付けや根拠がなくても相手を信じます。
勇気づけの子育て(アドラー心理学)では、子どもが「ここにいていいんだ(共同体感覚)」と感じるためには、無条件に「信頼」される事が大切だと考えます
でもこれ、言うのは簡単でも、実行には忍耐が必要だなぁと感じる事が多々あります
「信頼」するという事は、相手が失敗しても、裏切られても、それでも裏付けなしに相手の事を信じ続けます
最近料理に興味がある息子
この日は息子のお弁当を作っていると、脚立を持ってやりたくなった息子が登場
「脚立を開いて」とお願いされたので、手伝うと、お箸を奪われ、コンロの前を占領されました
今日は自分で作りたい様です
息子「マメ、プリーズ 」
枝豆を入れてとお願いされ、冷凍枝豆を入れました
息子「チキンプリーズ 」
昨日の残りの調理済みのチキンが冷蔵庫にあったので、いれました
息子「エッグ、プリーズ 」
生卵を渡しました
やるのは言われたことだけ
先読みして他の事までやってあげない様に注意します。
すると、脚立を降り、器を取って、コンロの前に置きました
どうやら卵を溶いて、フライパンに入れたい様ですね
ここで卵を床に落とされたら面倒だなぁと思いつつも、
グッとこらえて何も言わずに見守ります
ここで「今日は落とさないでね。気を付けてね」と言われたら、
せっかくのやる気がなくなってしまいますよね
ドキドキ見守っていると、コンコン、パカッ
上手く割って、殻は流しに投げ入れ(私のマネです)、お箸で混ぜました
そして、フライパンに投入
私は心の中では、「落とされなくてよかったー」と思いながらも、
私「卵割るの上手になったね。フライパンにも一人で入れられるようになったんだね 」と声をかけました。
ここで「今日”は”上手くできたじゃん!」とか「次も今日見たいにやってよ!」と声をかけると、子どもはやる気をなくしてしまうかもしれません
息子はまだ火が通ったかが分からず、なんでもすぐにフライパンから取り出そうとします
だからここでもタイマー活用
私「弱火で2分か3分で出来上がると思うんだ。何分料理しようか 」
息子「2 ミニッツ 」
私「OK!じゃー、タイマー2分にセットするね。フタしてもらっても良い 」
コンロの火を弱くし、フタをしました
息子の料理なので、なるべく口は出したくないのですが、さすがに生卵をお弁当に持っていくのはどうかと思い、私が選択肢を用意し、息子にどのくらい料理するか選んでもらいました。
2分間、息子は脚立の上で歌を歌いながらまち、タイマーが鳴ると、フタを取って「イェーイ!」と満足したようで、遊びに戻りました
この日の息子の興味はこれで終了だったので、私が盛り付けし、お弁当作り終了です
このお弁当作りだけでも、卵の割り方、熱いコンロに触らないか、床に食べ物を落とさないかなど、心配して口を出したくなる点はいっぱいありますが、息子の事を「この子なら出来る。大丈夫。出来なくてもこの子なら学べるし、立ち直れる」と、息子の事を全面的に「信頼」します
子どもの目線で見ても、ママに「あなたなら大丈夫」と心から言われたら、やる気になると思うんです
そして、人に「信頼」される事は、頑張るエネルギーになるとも感じています
私と主人は今、4月開校の英会話スクールの開校準備で、レッスン体験会や説明会などを行っています
そこで、ブライアン先生が子供達と向かい合う姿勢を見てもらったり、私がスクールの目指すものやシステムなどをご紹介させて頂いています
私達としては、「このやり方なら子供達が伸びる!話せるようになる!」と、根拠を持って信用出来るシステムでスタートするスクールです
でも・・・4月開校の新しいスクールなので、スクールとしての過去の実績は0です。
なので、いまご入会を決めてくださる方々は、「ブライアン先生だったら大丈夫」、「ミワコ先生の言う事なら」と、私達を「信頼」してくださる方々です
そうやって人に信頼してもらうと、「その人達の為に頑張ろう」とか、「この人達を裏切っちゃいけない」と、自分の行動に責任を持ち、精一杯の事をやろうと思えます
ここ最近、「相手に信頼される事が、こんなにも嬉しく、人をやる気にさせるんだ」と最近つくづく実感しています
そして、周りの方が私たちを信頼してくれるように、私たちも、息子や、スクールに来てくれる生徒さん達の事を無条件に信頼し、「ここにいていいんだ」「人は私の味方なんだ」と思えるお手伝いをしていきます
勇気づけの子育てでは、子どもと相互に信頼しあう事が大切だと考えます
そして、それはまず大人から、大人がより多く子どもを信頼する事から始める事をオススメしています
なかなか難しいですが、まずは私たちから子どもを尊敬し、見本を見せて行きたいですね